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法律相談のお話し⑩【経費の水増し請求】


■経費の水増し請求

■従業員が,会社に対して経費を水増しして請求していたことが発覚した場合の問題について

従業員が経費を水増しして請求していた場合,
民事上,従業員は,会社に対して損害賠償責任を負担します。
また,懲戒処分の対象にもなります。
さらには,刑事上も詐欺罪や業務上横領罪にもなってしまいます。

従業員が経費を水増しして請求している疑いがある場合は,
まず,会社として調査を行い,その従業員からも事情の説明を受けることが必要になります。

その上で,水増し請求の事実が確認できた場合,会社としてはまずはその従業員に水増し額の返還を求めていくことになると思います。
水増し請求が,悪質な場合には懲戒解雇も可能ですが,そこまで悪質ではない場合には解雇以外の懲戒処分のほうが妥当な場合が多いと思われます。
なお,刑事事件として告訴することについては,会社内部における問題でもあることですし,よほど悪質な場合でない限り避けた方がよいのではないかと思います。
以上

 

2014年4月23日 11:52 - カテゴリー: 法律のお話し
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